「不妊治療を保険適用にすることは本当に患者のためになるのか。」という記事について思うこと。若い人が子供を持つことどころか、経済的な理由で結婚すら躊躇する状況。ある程度年齢を重ねた夫婦ですら、経済が収入が安定しないと子供を望めない時代です。政府は真剣にこの問題の改善に取り組む気はあるのでしょうか?
こんばんは。*Uran*です。
ハッキリしない天候が続きますね。しかも暑い!
今日は、ネットで見た記事、「不妊治療を保険適用にすることは本当に患者のためになるのか。」について、*Uran*が思ったことを下記ていきますね。
まず、不妊治療の保険適用、これはな絶対に反対というわけではございません。
私たち世代(バブルがはじけてから社会に放り出された世代)は、学生時代は男女平等という教育を受け(それでも家庭科は女子のみでしたが)、女も男と同等に働け!と言われているにもかかわらず、いざ面接に行くと女はいらない‼と言われ、男性社員と同等の仕事をこなしても、+お茶くみや雑用を当たり前にこなすことを要求され、そのように余計な教務をこなしながら男性と同等の成果を出しつつ働いても、挙句の果てには男性の方がさっさと出世する世代でございました。
もちろん、上の世代の男性社員、全員が全員というつもりはございません。気を悪くされた男性の方がおられましたらお詫び申し上げます。(*Uran*はたまたま運が良かったと思います。素晴らしい会社のオーナーと上司の方に恵まれ、仕事は厳しいものでしたが、評価はきちんとしていただけておりました。)
しかしながら、中には、女のくせに!とか、女は腰掛だろ!とか、中にはセクハラまがいのことを毎日当たり前のようにされていた上に、自分より仕事のできない男性社員のほうが先に出世し、給料も上がってくという経験をされた同世代の女性もたくさんおられたのも事実でございました。
そのような中でも、キャリアを積もうと頑張った女性たちもいたのです。
男性と同等に頑張った分、また、お茶くみ・雑用など、業務に関係ないことをこなしつつ、頑張って出世をされた女性は、一部の男性社員にとっては目の上のたん瘤扱いをされたりしたこともあったようです。
また、そんな彼女たちですから、当然、若くても20代後半、当時結婚適齢期はクリスマスケーキにたとえられていましたから、本人は結婚する気はなくても行き遅れ扱いを受けたり、そんな中で周囲の圧力や心無い発言に心が折れ、せっかくここまで頑張ったのに、やっていくのが嫌になって志半ばで転職・退職を選んだ女性社員も多かったと聞きます。
また、そんな中でも、今までは寿退職が当たり前とされてきた中で、結婚をしても仕事を続ける女性も出てきました。
しかし、妊娠したら、子供が出来たら退職するんだよね。という無言の圧力と戦うことになるのです。
ここでも、幾人もの女性が、出産後の職場復帰をあきらめて会社を去ったというお話を聞きました。
また、職場復帰を果たしても、子供が熱を出したりした際の保育園からの呼び出しなど、子供のことで早退をすることを男性どころか、同じ女性にも快く思われず、ここでまた心が折れて退職を選んだ女性もいたようです。
また、男性社員は子供がいても早退する人はだれ一人おらず、女性(母親ですね)が早退して迎えに行って当たり前という無言の圧力が現在にもまだ残っているのが非常に残念なことでございます。
そして、女性(母親)の敵はこれだけではないのです。
もっとも厄介なのは、義両親。
母親のくせに、小さな子供を預けて働くなんて! となぜが説教を受けるのです。
(もちろん、すべての義両親がこうではありません。中にはお嫁さんの仕事を尊重していただき、本当に親身になって協力をしてくださる義両親の方もたくさんおられることは充分承知でございます。かくなる私も、生後2か月から子供を預けて職場復帰をして、確かに義両親とケンカになったことも多々ありましたが、助けていただいたこともたくさんありました。このことをこの場で付け加えさせていただきます。まぁ、夫が働いていなかったこともありましたが・・・)
しかしながら、義両親だけでなく、実の両親にしても同様のことが言えるのですね。
私たちの親世代は、夫(男性)一人の稼ぎで十分一家を養えたのです。しかしながら、私たちのころは、給与体系も変化し、年次昇給も当たり前ではなくなりました。
子供を産んで育てて大学まで行かせようとした場合、どうしても2人で働かないといけなくなるという状況を理解してもらえないことが、私たち世代を苦しめた原因の一つと推察します。
この頃から、子供一人でもこれだけかかるのに、2人は・・・と躊躇する共働き世代も多かったと存じますが、私達より上の世代にはそのような考え方はなかったのでしょうか、あいさつ代わりに、「子供はまだ?」、1人産んだら、「2人目はまだ?」と聞かれるのが日常でした。今でもそれで悩んでおられる夫婦、特に女性(妻の立場の方)が多いですよね。
また、*Uran*の親世代には、まだまだ男児厨房に入るべからず!という考え方をされていた親世代が大半でした。幸い、*Uran*の実家は自営業の共稼ぎ家庭だったので、*Uran*の実家の男性陣は料理や洗濯などの家事はお手のものでした。
しかし、*Uran*の結婚した相手の両親(つまり義両親ですね。)は本当に男児厨房日はいるべからず!男が家事などとんでもない!という考え方でしたので、元夫は本当に何もしない(本人はやればできると言ってましたが、やったことないものを出来るわけないでしょうが!って感じでした。)人でした。
義両親もそれが当たり前で、むしろ出来ることが格好悪いという考え方でしたので、*Uran*は夫が無職の時も、フルタイム正社員で仕事・家事、家に帰ってワンオペで育児で仕事のための勉強と、眠れたのは1日約4時間と大変な毎日でした。
ただ、義実家のお義母さんはそれが当たり前で、その義理のお母さんにあたります義理の祖母もそれが当たり前であった人生を送ってこられていましたので、当時は過渡期でもありましたから、ある程度はしかたのないことであったと思います。
また、義実家はさておき、*Uran*の場合、幸い、仕事に影響することは堂々という性格ですので、「2人目は?」と言われた場合は堂々と、「夫が働いていない間は無理です!」と言い切っておりましたが、私のような性格の方は少数派であると思いますので、なかなか言えない方もたくさんいたと存じます。
そのような方は本当に大変な精神的負担であったと存じます。(*Uran*がプライベートでも夫に対して言いたいことを堂々と言える性格ならば、モラハラやDVまがいに合うこともなく、元気なうちに離婚できたのでしょうけどね。今となってはどうにもなりませんが。)
さて、ここでまず、私たちが若い頃より厳しい情勢で働いておられる現在の若い世代に目を移してみましょう。
彼らは草食化したとよく言われますが、草食化は、結果そうなっただけであり、実際は、私たち以上に非正規・正社員でも給料が上がらないなど、色々抱えているものと存じます。
結婚したくても、どちらかが働けなくなったら、一人の稼ぎでやっていけるのか、子供は欲しくても、子供を育てていくだけの収入を稼ぐことが出来るのか、その時、もしどちらかが病気などで働けなくなったら・・・など、そう考えていくと結婚も怖くてできないのが普通の感覚ではないでしょうか。
結局事実婚状態で過ごすカップルが多いのも今の若い世代の特徴と存じますが、*Uran*はそれは否定しません。
付き合い方はそのカップルごとで違っていていいと思います。
ただ、世の中の全体の景気や雇用による事情で、本来は結婚したいけれども事実婚を選ばざるを得ないのであれば、それは問題であると思っております。
また、昨今は、奨学金の貸与で、世の中に出ると同時に最低でも2-300万円の借金を背負っている若い人が多いと聞きます。我々親世代の給料が伸びない影響が今の若い世代に負担をかけていることは大変申し訳ないことと思っております。
それでも、人並の教育を受けさせようとしたら、一部の上流階級を除いて、そうせざるを得ない状況の家庭がほとんどであることが問題なのではと思います。
親世代の努力が足りなかっただけでしょ!
そういう意見があるのは受け止めます。ただ、現状、今のご時世・特に日本は、一度ドロップアウトするとやり直しのききにくい社会です。ここを何とかしなければならないのではと思います。
また、正直、*Uran*自身は、かつて、そこらの金融機関や大企業の男性よりも収入があったのではないか?と言われるくらい、本当に、女性としては、かなりの高給取りでした。(この件につきましては、結婚・出産・子育て中も、平等に評価をしてくださった会社に感謝しております。)
しかしながら、離婚して退職してから数年の療養を余儀なくされた後、一度退職した以前の会社から、ありがたいことに復職のお誘いを受けたのですが、病気のせいもありご迷惑をかけてしまう可能性を考え、また、体力的に無理と判断し、復職をあきらめ、現在の休日の多い会社に入り、正直収入は当時の半分以下になっていますが何とか頑張っております。(この件について詳しくは、「人生って何だろうなって、考えてしまうことがあります。良い時、悪い時、いろいろあったけれど、それがあったからこそ、今の私があるのかな・・・(その2・30代から現在まで)」に記載しております。)
このように、人にはそれぞれ事情があるのです。やむを得ない状況に陥ることもあるのですから。
だからこそ、個人の努力不足だけではないということ、また、実際ご自身のお子様を、奨学金貸与で大学などに行かせている親御様も自分たちを責めないで下さいね。こんなご時世、仕方のないこともございます。
もちろん、お子様が奨学金を貸与して勉強をしたことが実って、他の方よりもいい収入を得られるようになり、お子様が結婚され、子供を考えることには高給取りになっている可能性だって十分あるのですよ。
ただでさえも、若いカップルは結婚・子供を持つということにハードルの高さを感じることが多いと思います。お互い奨学金の返済を抱えていたりする場合も少なくないでしょう。
現在、子育て世代への補助もだいぶされてはいるようですが、ひとり親家庭などに偏りすぎにも見えますね。2人で働いている家庭は、補助対象からも漏れやすく、税金だけ取られて補助は出ない状況の家庭がい多いようです。
私たちのころは保育園の補助もなく、特に乳児保育園の1か月の保育料で6万円以上かかっていました。(地域によって保育料は異なると存じますが、私たちの地域では最上の保育料でした。)その補助があるだけでも正直羨ましく思うこともありますが、それでも、私たちのころより、今の若い世代は本当に大変だと思います。
政治家などの上級国民の方には分からない世界かもしれません。
しかしながら、我々庶民はほとんどこのような経験がある人が多いはずです。
共稼ぎの夫婦でもスーパーの安売りの食材を選んで買う、5円を節約するために隣町まで自転車で走って買い物に行く。独身・既婚者関わらず、給料が入るまで残り5日を1000円以内で過ごさないといけない、ガス・電気・水道代・家賃・電話代が払えない。
このことを、特に政治家の方々は頭から外さないでいただきたいものです。
今の雇用条件をもう少し希望の持てるものとし、若い世代でも結婚したい・子供を持ちたいと思ったならば、それをかなえられるような世の中になればいいと思います。また、現在は少子化の都合のあり、姓を変えることで不都合が起こる方々もいます、戸籍の状況にこだわらず、事実婚でも夫婦同然に過ごしてきているのであれば、夫婦と同様の権利も認めてあげられるような世の中になってほしいものです。
ではここでやっと本題の不妊治療の話となりますが、この話をするのに、*Uran*は不妊治療を受けることなく子供を授かることが出来ましたので、正直偉そうなことは言えませんし、言う気もございません。ただ、女性として、また、*Uran*の周囲の不妊治療をされていた女性たちの気持ちになってお話させていただければと存じます。
まず、不妊治療は女性がするもの・・・そのように思っている男性が大変多いこと、男はいくつになっても子供が持てると思っている男性が大変多いこと、不妊に関しては自分に原因があるはずがないと思っている男性があまりにも多いこと、これに尽きるという印象を受けます。
もちろん、不妊治療に協力的な男性、不妊治療で女性が受ける痛みや苦しみなどの辛い思いを分かち合ってくれる男性、自分自身に原因があるかもと自ら進んで検査をしてくれる男性、自分が原因の不妊であれば、自分の両親にも包み隠さず話して、お嫁さんのせいではないということをしっかり義両親にも自分の両親にも話して、子供がいなくても夫婦で生きていきます!と言ってくれるような男性がいらっしゃることも承知でございます。そのような男性が夫、またはパートナーである女性は、本当に幸せだと存じますし、それが当たり前になってほしいと願っています。
また、少数派であってほしいと願っておりますが、女は年を取ったら価値がないので、自分は40-50過ぎているにもかかわらず、子供が欲しいからといって、若い20代の女性でないと子供が産めないと自分を顧みずに結婚相談所で高望みをされている年配の男性も多いと聞きます。
若く見えても見えるだけですので、本当に子どもが欲しくて結婚を望むのであれば、まず、ご自身の検査をしっかりされて全く以上のないことを証明して、それから若い20代の女の子を狙うのであれば、同世代の20代のハイスペック男性がライバルとなりますので、そのことをよく自覚して婚活をしていただきたいと存じます。
その男性ご自身にしかない魅力と、年を重ねたからこその包容力と、何よりも「若いから」ではなく、その女性を本当に心から愛し大切にしてあげられる真の愛情があるのであれば、とやかく言うつもりはございません。
また、不妊治療に政府が保険適用を・・・ということですが、結論から言いますと選択肢が増えること、経済的な理由であきらめざるを得なかった方々には朗報となると存じます。
ただ、これも夫婦でどうするか、お互いが納得したうえで不妊治療をするかどうかを決められればいいと思います。つまり、何が言いたいかと申しますと、夫婦(事実婚や未婚のカップルを含む)以外が口出しをしてさせてなならない事ではないかと言いたいのです。
家系が絶えるからと男児を望む夫や義両親からの強要なんて持ってのほかであると存じますし、それに似たようなことが起こるようなことなどあってはならないものでございます。
何より、命がけで産むのは女性なのですから、女性自らが納得の上で取り組むのでしたら、保険適用はあって良いものであるということです。
昨今ではコロナ禍による影響か、働き盛りの30-40代だけでなく若い人の自殺も増えており、正直あまりいいニュースを聞くことがない状況にございます。
せめて、今回のこの不妊治療の保険適用を・・・のニュースが、子供を産む苦しみすら分からない、利権とお金にしか興味のないような政治家によるものではなく、本当に国民の幸福を願ってくれるような政治家によって、一番国民が安心できる方法で実現させてくれることを願っております。